ゆとり世代のゆとり
なぜいつまでも景気が上向かないのか?個人消費が伸び悩んでいるからです。
ではなぜ個人消費がのびないのか?その原因となっているのがゆとり世代だといいます。
ゆとり世代は、デフレになってから生ま、デフレの中で育ったのでインフレを知りません。従ってお金を寝かせておくリスクを知らない上に将来の社会保障に対する不安が強く、消費を控えて貯蓄に走るのです。(これは高校で生徒と接していて強く感じます。)
そもそも豊かな社会に生まれ育ったため物欲が少ない。
お金を溜め込んでいるのは年寄りかと思いきや、貯蓄率は若者の方が高いのです。
日銀の目指す物価上昇率2パーセントの掛け声も、ゆとり世代には響かないようです。
そもそも日本人の貯蓄好きはいつから始まったのでしょう。そういえば私も子供の頃、無駄遣いしないで貯金しなさいと親から言われました。
それは、戦争中の政府の政策の影響のようです。
政府は戦費調達のため、国民に郵便貯金を勧め、これを戦費に当てたのです。
これが原因で現在の政府が消費を呼びかけても国民がお金を使おうとしないなら皮肉なものですね。
ただ、ゆとり世代もお金を使う分野はあります。物よりコト。CDは買わなくてもライブには行くのです。
デフレ脱却のための糸口は、ゆとり世代を主役にした戦略かもしれません。