高校 政経に役立つニュース解説

日々のニュースの中から、高校政経に役立ちそうなテーマを選び、分かりやすく解説します。これを読んで自分の意見が持てるようになりましょう。

主婦は洗脳から解放されるべき

堀江隆文さん著書「人生はカネじゃない!」には、洗脳について書かれています。堀江さんは、洗脳にかけるのもかけられるのも、ひと本来の性質に根ざしている、と言います。そして洗脳を解く方法の一つが、勇気を持って一歩踏み出すことなのです。


しかし多くの人々は現状維持を強く望むので、洗脳にかかりやすいそうです。


10月1日から、年収106万円以上の人の社会保険への加入が義務づけられました。


従来、主婦が夫の扶養家族となって保険料や年金の支払いを免れることができる基準は130万円でしたが、それが106万円に引き下げられたのです。


たとえば年収が120万円の人は、夫の扶養からはずれ、健康保険と国民年金の支払いが必要になるため、給与の手取りが減ることになります。


目的はもっと主婦に働いてもらうこと。


これまで健康保険や国民年金の支払いを嫌がって労働時間をセーブしていた主婦が少なくありません。その方が手取りが多くなるからです。


政府はそのブレーキを外そうとしているわけです。


これに対して、主婦たちは迷っています。


労働時間を増やして社会保険料を負担しても手取りが減らないようにするか、労働時間をさらにセーブして夫の扶養家族にとどまり、社会保険料を負担しなくて済むようにするかです。


主婦の間に思い込みはないでしょうか。夫の庇護のもとで、邪魔にならない程度で働くことが、良い主婦のありかただという思い込み、洗脳です。


彼女たちは何のために働いているのでしょう?


あちこちとの摩擦をさけ、夫の庇護の元で遠慮がちに働くことが、そんなに立派なことでしょうか。


もちろん家庭の事情は様々でしょう。育児や介護があるから労働時間を増やすことはできないと言う人が多いようです。


しかしそれも洗脳ではないでしょうか?


そもそも育児や介護は、すべて主婦が背負わなければならないものではありません。もっと家族の協力や公の援助を求められるはずです。


主婦が勇気を持って一歩踏み出すことが、家族を変え、世の中を変えるのです。


是非勇気を出して、一歩踏み出して欲しいと思います。