日銀マイナス金利さらに深掘りも
日銀はマイナス金利をさらに引き下げる方針です。
マイナス金利とは、一般の市中銀行が日銀に資金を預けたときにつく金利をマイナスにして、預けておくとかえって減るようにする仕組みです。
市中銀行は、長く続いた金融緩和政策でだぶついた資金を日銀に預けて利子を得ることで楽に利益を得ていました。
そこで日銀の黒田総裁は、漫然と日銀に預けておいたら目減りするマイナス金利に踏み切ったのです。
狙いは何でしょう。
日銀に預けておくと資金が減るわけだから、市中銀行はいやいやでも利子を得るために民間企業に貸し出しをするだろう、というわけです。
楽して儲けられなくなった市中銀行は反発します。しかし日銀は方針を変えないと宣言したわけです。
日銀はこれまで、2%の物価上昇を目指して徹底した公開市場操作の買いオペを展開してきました。
買いオペとは、日銀が市中銀行から国債などを買い上げ、代金として資金を供給する金融政策です。
すでに市中に出回っている国債の4割を日銀が買い上げたとされ、買いオペはすでに限界に達しているのではないかとも言われています。(これって財政法で禁止されてる日銀引き受けなのでは?という疑いも)
そこで打ち出したのがマイナス金利です。資金を供給するだけでなく、貸し出すように市中銀行を追い詰める作戦ですね。
果たして効果はいかに?
市中銀行の収益が悪化しているのは確かです。肝心の貸し出しはどうでしょう?
この夏、みずほ銀行がソフトバンクに1兆円を融資したと報じられました。メガバンクとはいえ巨額の融資です。
これは効果の表れのひとつかもしれません。もう少し見守りたいと思います。