原発って、どうすればいいの?
三田園鹿児島県知事が、再稼働したばかりの川内原発に即時停止を申し入れました。現在日本で稼働中の原発は、この川内原発2基と、昨日営業稼動を始めた愛媛県の伊方原発1基です。
原発がこれほど批判されるのは、言うまでもなく東日本大震災による福島第一原発の事故が原因です。同じような大地震が川内原発や伊方原発にも起こる可能性があるからです。
ここで確認しておくと、福島第一原発の事故は地震によるものではなく、津波で地下にあった電源が水に浸かって止まり、原子炉が冷却できなくなったのが原因です。だから、すぐ近くにあった女川原発は、電源を高い所に設置地してあったため、水には浸からず事故は起きていません。
地震で壊れたんじゃなくて、水に浸かったせいなんですね。ここのところがあまり広く(特にマスコミ)認識されていないようです。
日本は環太平洋造山帯の上にある国なので、いつ、どこで大地震が起こってもおかしくおりません。
過去の事故を教訓にするのは大切ですが、羹に懲りて膾を吹く、というのも問題です。
前にも書きましたが、地球温暖化を防ぐパリ議定書に日本が参加するには、原発再稼働が欠かせません。
また、福井県の高浜原発が大津地裁の仮処分で停止したため、関西電力は電気料金の値下げを撤回しました。
原発には悪い点もありますが、二酸化炭素を出さない、安い電力の安定的供給など、良い点もあります。
何事も100%安全ということはありえません。情報をきちんと公開し、万が一の備えを十分にすることの方が建設的とも言えます。
ちなみに、原発を管理するのは原子力規制委員会で、知事に原発を停止する権限はありません。