高校 政経に役立つニュース解説

日々のニュースの中から、高校政経に役立ちそうなテーマを選び、分かりやすく解説します。これを読んで自分の意見が持てるようになりましょう。

雇用拡大さえぬ消費 8月30日(火)日経夕刊

雇用は加熱しバブル経済の余韻が残る1990年代並みなのに、消費がさえない。7月の完全失業率は3.0%なのに7月の実質消費支出は前月より0.5%減った。雇用増がパートなど非正規や低賃金の仕事で目立つことも消費停滞の一因だ。


解説

みんな就職して収入があるのに、ちっともお金を使わないから、物が売れなくて景気が上向かないという記事。

一番の原因は、その仕事の約4割がパートなどの非正規雇用だということ。みんな将来が不安だから欲しい物を買わないで、少ない収入の中から一生懸命貯金してるんですね。

特に我慢しているのが婦人服で28.3%減。みんなユニクロとかで安い商品を買ってるようだ。きっと子育て世代のママだろうな。本当はまだまだお洒落したいだろうにね。景気回復にはただ就職できたから終わりではなく、非正規労働者の将来の不安を軽減する仕組みが必要。正社員の安定を守るために非正規が犠牲になっている現状は、結局社会全体のためになりません。ま、今の世の中、正社員も決して安泰ではありませんが。非正規雇用が男女ともじわじわ増加しているグラフが2015年のセンター試験に出題されました。